勝っても負けても礼(挨拶)をするのは日本だけ

静岡看板.com

2011年07月25日 19:33

古賀です。

世界中で色々なスポーツが盛んです。

サッカーのなでしこジャパンの初優勝でこの1週間は盛り上がりましたし、日本人も明るい話題で元気づけられたことでしょう。
ゴルフでも宮里藍がアメリカ女子ツアーのフランスでのエビアンマスターズで今期初優勝。
女子の世界での活躍が見事です。

他のスポーツでは上海で世界水泳競技が開催中、北嶋が金を取れるのかどうか。来月は韓国で世界陸上が開催予定。

国内ではプロ野球のオールスターが昨日まで3日間開催、節電で2日間はデイゲーム。高校球児のように、真夏の炎天下でのプレイもなかなかいいもんです。
昨日のゲームは開会式からTVを観ていて、楽天の嶋捕手が大観衆を前にして素晴らしいメッセージを述べました。
結構長いメッセージでしたが、なんとなんと原稿なしでした。私も大変感心感動でした。

さて、昨日は大相撲が千秋楽でした。八百長問題で半年振りの開催でしたが、空席だらけでまだまだ信頼回復にはほど遠いようです。私と同郷福岡出身の魁皇(魁皇の本名古賀で私と同姓)が引退したのは残念でしたが、1047勝の新記録達成は素晴らしく何十年間は破られないでしょう。
魁皇の引退でついに、横綱大関に日本人は一人もいなくなりました。今後、特に日本人が横綱になったら、大ニュースになります。貴乃花以来、日本人の横綱誕生はありません。

 しかしですよ。
日本のスポーツ・・相撲はスポーツではなくて神事だと言われていますが、スポーツのジャンルとしまして、柔道(今は世界の柔道)剣道、空手は日本が生んだスポーツです。

 それらのスポーツは全て「礼に始まり礼に終わる」。これぞ日本が誇る魂です。スポーツスピリッツ、スポーツマンシップとは違うものです。
 相撲柔道剣道空手は勝者も敗者も勝っても負けても、お互いの健闘を称え、勝者だからといって威張らず、敗者への思いやり。敗者であっても、戦ってくれたことへの感謝を込めて「お礼」をするのである。
正に武士道です。

武士道精神のスポーツ、あと一つ有ります。日本の高校野球です。必ず戦う前と試合終了後には全員一列に整列して、「礼」をします。
日本もアメリカのプロ野球は礼をしないです。試合が終わっても「礼」はありません。サヨナラホームランを打った時はお互いにベンチに戻るだけです。
ボクシングもそうです。ノックアウトしたら、勝者はそこで飛び上がるだけです。

このようにヨーロッパやアメリカで生まれたスポーツと日本古来のスポーツとでは、あきらかに、違いがあります。

ただし、日本女子サッカーチームはさすが大和なでしこでした。決勝戦でアメリカに勝った時、宮間の行動がさすがです。
イングランド(イギリス)生まれのサッカーですから、最初のセレモニーはあっても、試合終了後「礼」はなく、日本の選手も勝利に歓喜です。
しかし宮間は負けてしょげかえっているアメリカチームに出向き「礼」を尽くしたのです。
大多数の人が勝てるとは思ってもいなかった強いアメリカに、決勝戦を戦う事が出来た事に感謝の念が大事です。

日本人も日本古来のスポーツの良さをもう一度見直し、考え直すのもいいことではないでしょうか。
スポーツを通じて日本人の魂を身に着ける。

高校野球も全国で予選たけなわです。高校球児の戦う前と試合終了後の「礼」挨拶をしっかり見てみましょう。
礼に始まり礼に終わる。  大和魂です